ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

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概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

2・2 コンスタントハンガの作動原理以下に最も一般的に使用されているコイルばねとリンク機構を組合せた時の作動原理を示します。コンスタントハンガは、コイルばねと、リンク機構とを組合せて荷重の均一性を保証する構造ですが、ハンガの選定および取扱い上、必要な基本点について十分理解しておく必要があります。先ず、コンスタントハンガの自重を無視した場合を考えてみます。図4・3aのようにフレーム①の上端Pで、構造物から吊下され、回転するアーム③の一端Aに装着されたアイボルト④に荷重Wが加わると考えます。図4・3aを線図化すると、図4・3b、3cとなります。図4・3bはトラベルの最高位置、図4・3cはトラベルの最低位置にある場合を示します。荷重Wが一定になる原理を考えてみると、荷重Wによる0点回りのモーメントMwは、Mw=W×AO=W×a sinθ ?コイルばねの圧縮力による0点回りのモーメントMsはMs=P×OE=kδ×OE ?ここでPはコイルばねの圧縮力、δはばねのそのときの撓み、kはばね定数です。△OBCにおいてOE×BC=OC×BF      ∴OE=    = ??を?に代入すると、Ms=kδ× ?コンスタントハンガは管の重量WとバランスしていますからMs=MwW・a・sinθ=kδ ?ここで最初、たとえば図4・3bでθ=φになるよう、OA、OB、OCの配列をきめれば、A点の位置いかんに拘らず、トラベルの全範囲にわたってつねにθ=φが成立します。従って?式は、W=  × ?ここでコイルばねの撓みδを、トラベルの最高位置のときBC=dに等しくとっておけばトラベルの全範囲にわたって、δ=dが成立するから、?式は、W=  が成立します。 ?ここでa、b、cはいずれもアームOA、OB、OCの長さですから一定、kはばね定数ですから理論的には一定であり、W=  =一定となります。図 4・3a図 4・3b図 4・3c図 4・3dOC×BFBCc・b・sin φdc・b・sin φdc・b・sin φdkbcaδdkbcakbca4. 管系支持装置の構造と機能15