ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

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概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

? コンスタントハンガのエネルギー源であるコイルばねは、パイプハンガメーカとして三十年以上にわたる研究と実績をもとに安全な設計と豊富な製造技術により加工されたコイルばねが使用されています。? ばねケースは使用中や運搬中に建屋鉄骨に接触する事態が生じてもコイルばねの損傷を防ぎ、さらにばねケース内部の検査などがし易いようにスリットを設けてあります。また、ばねケースの構成はハンガ作動中においても垂直方向の動きが無視できる程度に固定されているので、限られた空間に収容することが可能です。? すべての回転部分には摩擦を僅少にし、極めて大荷重に耐える完全無給油式ドライベアリングが使用されています。? 荷重受は荷重吊下ボルトが垂直方向に対し約4゚のスイング可能な形状に製作されているので配管の水平方向の移動に追従します。? ハンガの支持荷重は指定荷重に調整され、運転開始位置にロックして出荷します。プラントの定期点検に管系の保修を行ない再度水圧テストまたは洗浄を行なう時に管系の落下を防止する意味で再度ハンガをロックしたい場合がありますが、長時間運転後においては管系のリラクゼーションなどで当初の運転開始位置に戻らない傾向があるためロック位置の変動で通常のロックピンではロックにすることがはなはだ困難です。その場合に備え管系の要所要所に永久ロック装置付(オプション)のコンスタントハンガの使用をおすすめします。永久ロック装置付コンスタントハンガの概略構造は写真4・3、図4・4をご参照ください。写真 4・3図 4・4 永久ロック装置? ハンガには配管エレベーションを調整できるターンバックルを装備しています。(±50~75mm)ただし主蒸気管、高低温再熱蒸気管などの50%以上のコールドスプリングを施工する管系用に使用するターンバックルは特別な御注文により150mm以上300mmまでの特型を採用します。? 支持荷重の変更が必要な場合は荷重調整ボルトをスパナでまわすことにより最大±10%の調整が可能な構造に設計されています。調整作業も、容易に行え、調整トルクもわずかで済むようになっています。? ハンガ本体の運搬に備えリフティングラグが装備されているので安全な運搬と取付作業を行うことができます。? ハンガ本体は建設中に負荷される過荷重や異常運転時に備え下記の安全対策部品および強度を備えています。① ハンガに過荷重が作用してもばねが密着しないようにトラベルストップを設けているのでばねにオーバーストレスを与えません。② 万一ばねが切損しても堅固なばねケースで材料の飛散を防止し配管の異常落下を極力防止することができます。③ ハンガの強度はコイルばねをのぞき正常運転時の荷重をベースにして許容応力内で設計されています。④ 水圧テストや洗浄におけるリジットハンガとしての強度は、ロックピンを装着した状態で正常運転時荷重の約2倍程度の過荷重に十分耐える強度をもっています。装置18