ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

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概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

5 油圧防振器5・1 油圧防振器の特性抵抗力の発生機構としては一般にはポペット弁、およびオリフィスの2種類が使用されていますが大容量や特殊用途の場合は特殊な弁機構を使用する場合があります。油圧防振器の構造としては、大きく分けてSN型とSHP型の2種類があります。SN型は、オイルリザーバー内蔵型で設置後の給油が不要です。またSHP型は、オイルリザーバーが外付のタイプで設置後の給油が必要です。油圧防振器は次の特徴をもっています。① 表4-7のように抵抗力発生機構を支持物の振動特性にあわせて設計できるので振動に適応した性能を得られます。② ばねやゴムに比べて緩衝容量を大きくすることができます。③ 配管系との共振が少なくなっています。④ 弁が作動して(閉じて)抵抗力を発生するピストン速度を弁閉速度(Lockup rate)と呼び、熱膨脹による移動速度が規定値(レンジ)を越えると確実に作動します。⑤ 弁が閉となった後においても定格荷重条件で一定の速度でピストン弁閉状態移動(Bleed rate)します。⑥動的加振による動剛性が規定値内です。⑦ その他の運転条件に適応する種々な負荷条件については別途調整となります。注(Lockup rate, Bleed rateはポペット弁型に適用します。)型式ポペット弁型(SN, SHP) オリフィス弁型(SHR) チェック弁型(SNS, SHS)構造図容  量●荷重(kN): 3, 6, 10, 30, 60, 100, 160,250, 400, 600, 1000●ストローク:100mm, 160, 250●製作範囲:5000kN, 630mm●荷重(kN): 3, 6, 10, 30, 60, 100, 160,250●ストローク:100mm, 160, 250●製作範囲:250kN●荷重(kN): 3, 6, 10, 30, 60, 100, 160,250●ストローク:100mm, 160, 250●製作範囲:250kN主な用途耐震用一般振動防止用、耐震用安全弁反力受用、その他の緩衝用特  性配管系の熱膨脹によるゆるやかな移動には抵抗力を発生しない。それ以上の速度で振動した場合( 地震、ウォータハンマなど)はリジットとなり、振動を防止する。配管系がある振動数と振幅を持って振動しているとき、そのエネルギーを油圧によって減衰させる。配管系の熱膨脹によるゆるやかな移動には抵抗力を発生しない。安全弁が吹出したときには、ただちにチェック弁が作動し、抵抗力を発生する。性  能●ピストン移動速度1 ~ 4mm / sec の間で抵抗力を発生する。● 4mm / sec 以上では必ず抵抗力を発生する。● 1mm / sec 以下では無負荷作動抵抗力以外の抵抗力を発生しない。●入力振動速度の2 乗に比例した抵抗力を発生する。(F = CV2)●ピストン移動速度1 ~ 4mm / sec の間で抵抗力を発生する。● 4mm / sec 以上では必ず抵抗力を発生する。● 1mm / sec 以下では無負荷作動抵抗力以外の抵抗力を発生しない。表 4-7 油圧防振器の分類24