ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

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概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

図 4・17 VCK型防振器の作動状況図4・17において?は運転時のある瞬間を、?は管が振動してB方向にδBだけ移動した状況を、? は管が振動して逆にA方向にδAだけ移動した状況を示すものとします。いずれの場合でも、ブラケット①の取付面X-X、および固定リング用ピン61の位置Y-Yは変化せず、インナーパイプ③とアウターパイプ⑦の相対位置に移動が生ずるのみです。7・3 構造と特徴構造の概要は図4・18のとおりであります。? 防振器の本体は、アウターパイプ⑦に嵌入された2個のインナーパイプ③、⑩と2個の同一性能をもつコイルばね⑤⑧とから構成されています。? インナーパイプ⑩の長さは取付時に現場合わせで決定し、その一端をアウターパイプ⑦に溶接して使用します。? インナーパイプ③は一端は、ユニバーサルピン②によってブラケット①に連結され、他端は固定リング用ピン61によって、固定リング⑥と連結されています。? アウターパイプの中央部には、固定リング用ピン61が滑動できるように長孔71が設けられています。? 従ってアウターパイプ⑦とインナーパイプ⑩とは一体となって、インナーパイプ③上を長孔71によって案内され、滑動します。? コイルばね⑤および⑧は全く同一で、それぞれ荷重調整用ナット④および⑨によって、適当な荷重でアウターパイプ⑦に締付けることができます。? 防振器本体はユニバーサルピン②によって、ブラケット①に取付けられているため管のいずれの方向の伸縮に対しても追従できます。  以上の構造であるから、取付状態において、図4・17?、?、?、のような作動をすることができます。VCK型防振器は、? 2個のコイルばねの特殊な配列により、配管系が振動しないときは、なんらの余分の荷重も加わりません。? 配管系に振動が発生する場合は、配管の単位長さ当りの振動変位に対して、ばね定数の2倍の防振力が作用します。? 調整ナットにより、プリロードを任意に調整することができます。? 防振器の接続部はユニバーサルジョイントになっているので、配管の複雑な3次元の変位に充分適応できます。? 取付スペースの狭い個所にも使用できます。などの特徴があります。A 方向⑧ ⑦ ⑨61 (a)(b)(c)③ ⑤① ④XXYYB 方向δBδA4. 管系支持装置の構造と機能31