ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

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概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

ハンガの支持間隔は下記の諸条件を考慮して決定することが必要です。① 管の曲がりがドレンの抜取りに支障がないように撓みを制限すること。② 管の質量による曲げ応力を規定の値以下に制限すること。③ ハンガを取付ける支持梁またはブラケットの新設は、コスト高となるため、可能な限り既設の梁またはブラケットが使用できるよう考慮すること。④ バルブその他集中荷重による曲げ応力を制限すること。⑤ 推奨標準スパンを表5-1に示します。表 5-1注記① 本表は最大運転温度400℃における保温材を含む水平水配管の推奨スパンです。② 支持点の間にバルブ、フランジ、その他の集中荷重が存在する場合には適用できません。③ このスパンは最大応力15.86MPa、撓み量2.5mmが許されるものとします。④ 本表はASME B31.1-2012より転載したものです。〔キーポイント〕? 配管系の途中に垂直部のある個所、バルブのある個所については、集中荷重として考え水平部の撓みが最大とならないように特に注意を要します。? 固定端に配管系からの荷重分担が可能か否かなど事前に確認します。? 各支持点の支持荷重が平均化されるよう計画します。2・2・2 拘束条件<レストレイントポイント>の設定配管系が単純な場合は特に問題とならないが、複雑な配管系では、配管系全体を拘束の無い、フリーな状態にした場合に配管系にフレキシビリティがありすぎるため、解析結果と実際の熱膨張時の変位がかけはなれたものになる恐れがあります。この様な場合は、低温管(熱膨張量が少ない)では、途中にアンカー点を設定して配管系を解析上分断するなどの処置を行います。高温配管(熱膨張量が多い)では、配管系の熱変位に対して配管系のフレキシビリティのある方向を拘束することで、配管系の熱変位が設計者の意図に合致するよう、つまり、実際の熱変位を解析上の理論値に近づける様、拘束点を設置します。〔キーポイント〕? 端点条件を事前に確認して、端点の熱反力を抑えることが必要です。? 配管系のフレキシビリティを十分に検討し設定します。2・2・3 支持装置種別設定支持点位置、拘束点位置設定後、耐震性、機械振動及び配管形状などの配管特性、プラントの立地条件による建屋間の相対変位、風圧などの環境条件などを考慮して、配管系の安全性を確保すると同時に経済性を追求して種別を設定します。支持装置の種別と形状の代表例を図5・2に示すが、建屋と配管の位置関係及びそれぞれの支持装置の組合せなどによって支持装置の形状は多種多様です。〔キーポイント〕? リジットハンガ、レストレイント(拘束)を使用する場合、配管発生応力、支持点及び端点に発生する反力、モーメントが条件内であることを確認します。? 建屋と配管との位置関係から取付けるスペースの確保が困難な場合は、支持点がシンプルになるようにリジットハンガを設定します。又は支持点位置の移設も考慮します。? リジットハンガ、レストレイント(拘束)を使用する場合、各荷重(力)要素を合成して評価し、最大となる条件で設計する必要があります。称 呼 径推奨サポートスパン(m)A B 水 配 管蒸気、ガス、空気配管25 1 2.1 2.750 2 3.0 4.080 3 3.7 4.6100 4 4.3 5.2150 6 5.2 6.4200 8 5.8 7.3300 12 7.0 9.1400 16 8.2 10.7500 20 9.1 11.9600 24 9.8 12.834