ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

ページ
39/204

このページは PIPE SUPPORTS 管系支持装置 の電子ブックに掲載されている39ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

2・4・4 適用規格計算はASME B31.1、B31.3、JSME S NC1-2005に従って計算されます。又、Class1に関する柔らかさ係数は、ヤング率、内圧に依存しますが、これも対応可能です。2・4・5 特徴①ループは何重になっていてもよい。②剪断変形を考慮することが出来ます。③直管と曲管の自動分割が出来ます。④三次元ばねが一つのポイントに複数個考慮出来ます。⑤拘束方向は絶対座標以外の任意の局部座標が可能です。  (例えば斜め拘束、斜め配管の管軸方向ストップ)⑥ バルブは弾性体、剛体のどちらでも扱えます。(動解析は、弾性体のみ)⑦ スプリング・ハンガのばね定数が考慮出来ます。⑧ 配管と配管のロッド結合が扱えます。(静解析のみ)⑨ 配管と構造物の組み合わせたモデルも可能です。(静解析のみ)当社は支持装置メーカーとして、1969年に配管振動解析プログラムVIBRANを開発して以来、DAPS、SRACの静的および動的解析プログラムを自社開発し、顧客の要望に応じて来ました。DAPS、SRACシリーズは原子力の技術基準や、ASMEなどのコードの改訂とともに、多くの要求を含め、年々改訂され、解析項目の追加、適用範囲の増大、他社プログラムとの対比検証を重ねて現在各方面からの信頼を得ています。図 5・32・4・6 熱応力の考え方高温配管においては1m当たり5~7mmも熱膨張するものがあり、各端点が固定されているためその膨張を拘束することとなり、配管は変形し、歪を生じます。図5・3により説明すると、冷間時にライン?の様な形をしていた配管系は熱膨張のため、熱間時にはライン?の状態となります。この?の状態を計算で求めるには端点Bの固定をはずし、配管を自由に膨張させたライン?の状態を仮に考え、その端点B'をライン?の端点Bの位置に戻してやればライン?の状態となります。従って計算はライン?(あるいはライン?)について方程式を作り、BとB'の座標差を強制変位として与えて、各端点の反力、各点の変形、応力を計算してやればよいことになります。一般には配管系は三次元的に構成されているので力Fはモーメントも含め6次元(FxFyFzMxMyMz)として考え、また変位Dも回転角を含め6次元(DxDyDzAxAyAz)としてとらえる必要があります。このラインの方程式の形は色々有り、変位を未知数とするものを変位法、力を未知数とするものを応力法と呼びます。(図5・4)図 5・42・4・7 支持荷重計算の考え方配管系はその自重を各端点だけで支えることは、各端点に掛かる反力、配管側の応力、変形が大きなものとなるため、一般にはハンガを取り付け、配管を支持するのが普通です。そのハンガがどれだけの力で配管を支えたらよいかを計算するのが支持荷重計算です。支持荷重は一義的に定まるものではなく答は無限に存在しますが、応力が小さく、変形の小さいものが妥当と思われるので、“自重による、支持点での鉛直方向の撓みを零にするための力”を支持荷重とするのが普通です。これは材料力学の言葉を使えば“単純支持の条件で解かれた支点反力”ということができます。(図5・5)図 5・538