ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

ページ
42/204

このページは PIPE SUPPORTS 管系支持装置 の電子ブックに掲載されている42ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

6. 管系支持装置のメンテナンス1 メンテナンスの必要性エネルギープラントにおける保守管理は、原子力発電プラントの管理体制を例にあげるまでもなく、プラントの安全性と機能維持のため定検システムに体系化され、プラントにおける重要な命題となっています。この様な環境下で考える時、管系支持装置が果たすべき役割からみて、管系支持装置がその機能維持のため十分に保守管理されることは配管系と共にプラントの機能を維持管理することと言えます。2 メンテナンスのポイントプラントには、運転にともなう経年変化が生じ、運転期間が長くなるに従い経年劣化の問題が生じます。配管系においては、経年変化はそのレベル等、設計値に対する座標値の変化が顕著に現れてきます。したがって、適切にメンテナンスされた管系支持装置を経年的に測定記録することは配管系の経年変化を知るためには最良の資料となります。ここで繰返しますが最も重要なのは定期的な経年的測定結果を記録することです。3 メンテナンスの実際管系支持装置のメンテナンスには外観管理と機能管理があります。3・1 外観管理外観の点検は管系支持装置がその持つ機能を十分に発揮するための前提となる「正しく取付いている」事を確認するためのもので下記項目についての点検が必要となります。①ねじ部の緩み、脱落②部品の変形、欠損③取付状況の異常(傾き等)④腐食⑤周囲との干渉3・2 機能管理管系支持装置の機能的挙動については一時的な点検では判断が非常に困難で、プラント点検時に測定記録された値が設計計画値と異なる結果であっても、即、調整が必要とは限りません。なぜなら2項の通り、配管系には経年変化が現れるためで、正確な判断のためには運転開始時から定期的に運転中の状態、休止時の状態の計測記録を重ね、その時点での配管系の挙動を合わせて専門知識のもとに判断することが必要となります。41