ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

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概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

2. コンスタントハンガ CONSTANT HANGER〈CH〉7・4 運転開始前の点検配管の水圧テスト、洗浄などが終了しますと管系は運転に入る事ができるわけですが、運転開始前に下記の作業と点検を必要とします。?ロックピン取りはずし作業ロックピンは支持荷重とバランスしている場合は、手で簡単に抜きとることが可能ですが、アンバランスの場合はターンバックルを緩めるかあるいは締付けて、フレームのピン穴とピンに隙間を与え、手で取りはずしてください。取りはずしたピンは、プラントの保修などにおいて再度ハンガをロックする必要に備え、保管願います。?セット位置の確認トラベルインジケータ位置が、冷間位置であるかを点検します。?外観検査建設期間中に過度の負荷が作用し、損傷、変形した部分がないか否かを点検します。7・5 運転状態における点検1)配管の移動量を、トラベルインジケータ位置によりチェックします。2)定常運転状態において、トラベルインジケータが一方のトラベルストップに接していない事を定期的に確認します。コンスタントハンガの最大トラベル(トラベルインデックスプレートの0、1、2……10の目盛範囲内)は、支持点における計算トラベルよりも最小20mmまたは、2割以上の余裕を見込んだ最大トラベルで設計されております。これは、計算と実際の移動量が合致しない場合でも許容できるように、十分にトラベルの余裕を確保するものです。トラベルインジケータが、TOP側BOTTOM側のトラベルストップに接していないかぎりにおいては、コンスタントハンガは適正な荷重を支持しており、コンスタントハンガとしての役割を十分に果たしております。万一、トラベルストップに接していることを発見した場合は、ターンバックルを調整してトラベルインジケータをトラベルインデックスプレートの目盛範囲内になるよう調整願います。ターンバックルを調整してもインジケータの移動が認められない場合は、コンスタントハンガの支持荷重と実際の荷重とが、バランスしていないので荷重調整を必要とする場合があります。7・6 コンスタントハンガの荷重調整コンスタントハンガの荷重は、計算された支持荷重にもとづいてハンガサイズを選定し、すべてのハンガを要求どおりに調整して発送しておりますが、実際の配管荷重が計算荷重と異なっていることが判明した場合には、現地において荷重調整ボルトをまわすだけで容易に±10%の荷重調整が可能です。荷重調整の合せ目盛は荷重調整ピースに設けた赤線をロードインデックスプレートの目盛線に合わせて、読みとってください。7・7 保守潤滑油の給油あるいは保守は必要ありませんが、ねじ部の防錆、塗装の補修など定期的な保守点検の実施を推奨します。69