ブックタイトルPIPE SUPPORTS 管系支持装置

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概要

PIPE SUPPORTS 管系支持装置

4 選定要領4・1 選定のための仕様? 対象配管径? 配管移動量(トラベル)(本体軸方向)? 配管と支持構造物との取合関係※振動内容が明らかな場合には、その内容に対して、? 振幅? 必要最大防振力4・2 具体的選定手順選定仕様例 ①配管径 D=216.3(8B) ②配管移動量 Tr=15mm4・2・1 サイズの選定通常は、振動内容は明確でないため下表を目安に選定します。例題ではサイズVCK-8が選定されます。また、振動、必要最大防振力が明確な場合は、技術編第4-7項の要領に従ってサイズを決定できます。防振力Fは F=2k・δで表わされますが、式から明らかなように振動(δ:振幅)したときに防振力が働く構造になっています。例えば、F=2000N、δ=10mm、要求トラベルT=30mmとすると、上式より k=F/2δ=2000/2×10=100N/mmとなり、図6・1よりVCK1-8型が選定されます。また、ばね定数kは主要目表より156N/mmであるから、このときの振幅は、 δ=F/2k=2000/2×156=6.4mmとなります。最大トラベルは(90-6.4)=83.6mmとなり、上記の条件を満足できます。4・2・2 タイプの選定VCK1型、2型の選定は、取合関係で決定されます。取付長さに余裕がある場合はVCK1又1A型、取付長さが短い場合はVCK2又は2A型となります。タイプの選定については、取付該当箇所のスペースで検討して下さい。4・2・3 トラベルシリーズの選定最大防振力、振幅に特に指定の無い場合は、当社の標準仕様となります。標準仕様の場合、規定防振係数での作動範囲(許容最大振幅)は±25mmに設定されます。標準仕様での許容トラベルはバリエーション・表に示されています。1A及び2Aは配管移動量が大きい場合に使用します。例題の場合は特に問題は無く、ここで最終的にVCK1-8型が選定されます。4・2・4 特性曲線の見方① 図6・1においてVCK1-10型の場合は、片振15mmのとき防振力は6.09kNであり、最大トラベル(100-15)=85mmの点では20.2kNの力が配管に作用することになります。② 図6・2においてVCK1A-8型の場合は、片振15mmのとき防振力は3.03kNであり、最大トラベル(135-15)=120mmの点では13.6kNの力が配管に作用することになります。配管径サイズ3B以下80A以下34B~5B 100A~125A 46B~8B 150A~200A 810B以上250A以上106. バネ式防振器97