新幹線のヘビーコンパウンドカテナリ用の曲線引金具です。明かり区間の柱から支持する可動ブラケットで使用されるＨＣ－１型（写真）と、上下線の中央から鋼管下束で可動ブラケットを振り分けて支持する箇所（トンネル内や駅舎下など）で使用されるＨＣ－２型などがあります。

■写真の製品の主なスペック

型式	ＨＣ－１Ａ-Ｅ 主アーム	ＨＣ－１Ａ-Ｅ 補助アーム
耐引張荷重	4.12kN (420kgf)-3分間	4.12kN (420kgf)-3分間
耐滑り荷重	1.47kN (150kgf)-3分間	–

 

整備新幹線で採用されているＣＳシンプルカテナリやＰＨＣシンプルカテナリ用の曲線引金具です。明かり区間の柱から支持する可動ブラケットで使用されるＣＳ－１型（写真）と、上下線の中央から鋼管下束で可動ブラケットを振り分けて支持する箇所（トンネル内や駅舎下など）で使用されるＣＳ－２型などがあります。

■写真の製品の主なスペック

型式	ＣＳ－１Ａ-Ｅ 主アーム
耐引張荷重	3.14kN (320kgf)-3分間
耐滑り荷重	1.47kN (150kgf)-3分間

   

東北新幹線の３６０ｋｍ/ｈ化用に開発された曲線引金具です。電車線の硬点の軽減のため軽量化を図り、集電時にトロリ線に発生する歪の極小化を目指しています。 写真はヘビーコンパウンドカテナリ用ですが、ＰＨＣシンプルカテナリ用もあります。

■写真の製品の主なスペック

型式	LC-1A-E 主アーム	LC-1A-E 補助アーム
耐引張荷重	1.9kN (193kgf)-3分間	1.9kN (193kgf)-3分間
耐滑り荷重	1.47kN (150kgf)-3分間	–

在来線で使用される最も一般的な曲線引金具です。曲線箇所のカントによるパンタグラフの傾きや列車の動揺等で曲線引金具がパンタグラフに支障しないように、パイプを弓型にデザインしてあります。 横張力の小さい箇所で使用される直型もあります。

■写真の製品の主なスペック

型式	ＢＬ　一般用　弓
耐引張荷重	2.94kN (300kgf)-3分間
耐滑り荷重	0.98kN (100kgf)-3分間

 

直流電車線(ＤＣ１５００Ｖ)で在来線の駅舎部分や跨線橋下などで、尻手線の絶縁性を確保するための曲線引金具です。横張力の小さい箇所で使用される直型もあります。

■写真の製品の主なスペック

型式	ＢＬ　絶縁用　弓
耐引張荷重	2.94kN (300kgf)-3分間
耐滑り荷重	0.98kN (100kgf)-3分間
耐電圧	AC10kV-10分間（乾燥時）

 

可動ブラケットでトロリ線と吊架線の間の電位差により発生する循環電流によって、曲線引金具尻手部支持ボルトが溶損することがあります。本品は絶縁材を用いて循環電流の流れを防止する曲線引金具です。絶縁用と比較すると絶縁耐力を低く設定しています。

■写真の製品の主なスペック

型式	ＢＬ　循環電流防止用　弓
耐引張荷重	2.94kN (300kgf)-3分間
耐滑り荷重	0.98kN (100kgf)-3分間
耐電圧	AC3kV-10分間

曲線半径が小さく横張力が大きい箇所でハンガイヤーが浮き上がらないように、曲線引金具の引角度を低く（標準１１度を６度に）した曲線引金具です。パンタグラフとの支障を避けるため、長さを１２００とし、懐を大きく取っています。

■写真の製品の主なスペック

型式	ＢＬ　循環電流防止用　弓
耐引張荷重	2.94kN (300kgf)-3分間
耐滑り荷重	0.98kN (100kgf)-3分間
耐電圧	AC3kV-2分間

亘り線の交差する箇所で、２本の電車線が平行して設備され、曲線引金具の懐にある相手方トロリ線を避けて取り付ける場合の曲線引金具です。写真は絶縁用ですが、一般用もあります。

■写真の製品の主なスペック

型式	ＢＬ　絶縁用　弓
耐引張荷重	2.94kN (300kgf)-3分間
耐滑り荷重	0.98kN (100kgf)-3分間
耐電圧	AC10kV-10分間（乾燥時）

２径間のエアーセクションの中柱箇所などで、２本の電車線が平行して設備され、曲線引金具の懐にある相手方トロリ線と離隔をもって設備する場合の曲線引金具です。

■写真の製品の主なスペック

型式	ＢＬ　カマ型　弓
耐引張荷重	2.94kN (300kgf)-3分間
耐滑り荷重	0.98kN (100kgf)-3分間

複合架線で、トロリ線と補助吊架線を一括で把持する曲線引金具です。写真は絶縁用ですが、一般用もあります。また直形もあります。

■写真の製品の主なスペック

型式	複合架線　絶縁用　弓
耐引張荷重	3.74kN (380kgf)-3分間
耐滑り荷重	1.47kN (150kgf)-3分間
耐電圧	AC10kV-10分間（乾燥時）