鉄道用架線(電車線)圧縮接続管・スリーブ・端子
直線スリーブ
張力のかかるより線同士をスリーブで電気的・機械的に接続する金具です。より線の把持力は、油圧機と圧縮ヘッドでスリーブ部分を圧縮して発生させてます。
銅線の場合は銅製のスリーブを、アルミ線の場合はアルミ製のスリーブを使用します。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | CS325H |
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最大引張荷重 | 53kN(5400kgf)以上 |
接続部の 電気抵抗 | スリーブ長さと同長の適用電線電気抵抗の95%以下: 0.0532Ω/km(20℃) |
平行スリーブ
き電線とき電分岐線(写真)のように、すでに張り上げてある本線から分岐線を分岐させる箇所を電気的・機械的に接続する金具です。
銅線の場合は銅製のスリーブを、アルミ線の場合はアルミ製のスリーブを使用します。本線がアルミ線、分岐線が銅線の場合には、分岐側スリーブ内側に中間合金を鋳込み電食を防止します。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | PC CU325-CU200 | |
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耐引張荷重 | 本線側 | 分岐用適用電線の引張荷重の30%以上で滑らない:23.0kN(2350kgf)以上 本線側適用電線の引張荷重を10%以上減じない:112.9kN(11520kgf)以上 |
分岐線側 | 分岐用適用電線の引張荷重の30%以上で滑らない:23.0kN(2350kgf)以上 | |
接続部の 電気抵抗 | スリーブ長さと同長の分岐側適用電線電気抵抗の95%以下:0.0874Ω/km(20℃) |
引留クランプ
スリーブ部でより線を把持し、反対側をボルトで接続して柱などに引き留める場合に、電気的・機械的に接続する金具です。
写真は下方向にジャンパ線で分岐させるタイプです。銅線の場合は銅製のスリーブを、アルミ線の場合はアルミ製のスリーブを使用します。本線がアルミ線、分岐線が銅線の場合には、分岐側スリーブ内側に中間合金を鋳込み電食を防止します。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | CD HAL300-CU200 | |
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耐引張荷重 | 本線側 | 本線側適用電線の引張荷重の90%以上:39.1kN(3990kgf)以上 |
分岐線側 | 分岐用適用電線の引張荷重の30%以上:13.1kN(1330kgf)以上 | |
接続部の 電気抵抗 | スリーブ長さと同長の適用電線電気抵抗以下:0.0969Ω/km(20℃) |
圧縮式引留金具
スリーブ部でより線を把持し、反対側をボルトで接続して柱などに引き留める金具です。
写真上は吊架線(亜鉛メッキ鋼より線)用の、下はトロリ線用の引留金具です。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | アイ St135 | アイ Tr170 |
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耐引張荷重 | 82.4kN(8410kgf) | 54.9kN(5600kgf) |
圧縮端子
変電所の機器の端子部などでより線を接続するための金具です。
銅線の場合は銅製のスリーブを、アルミ線の場合はアルミ製のスリーブを使用します。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | CVC4-325 | 備考 |
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引張荷重 | 38.2kN(3900kgf) | 試験荷重 |
温度上昇 試験電流 | 890A | 温度上昇 端子羽子板部:45℃以下 圧縮部:電線の温度上昇値以下 |
センサ付スリーブ
スリーブ類の圧縮による接続箇所で異常発熱があった場合に、形状記憶合金をセンサとし、またセンサ自らを標識として利用したスリーブです。
一度温度が上昇し、形状記憶合金のセンサーが変形(写真の位置から右側に90度まで跳ね上がるように変形します)すると、その後温度が下がっても元に戻らない不可逆性です。
(センサを指で元の位置に戻せば再利用できます。)アルミ製、銅製の両方に適用可能です。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
温 度 | センサと電線との角度 | |
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スリーブ口元 | 電 線 | |
56℃ | 70℃ | 30° |
59℃ | 74℃ | 45° |
63℃ | 77℃ | 60° |
76℃ | 102℃ | 90° |